2018年10月のキューバ旅で印象的だった、キューバの二重通貨制度について記録を残しておきたいと思います。
※現在、二重通貨制度は廃止されています。
実際現地でどのように両替したかなど、キューバのお金にまつわる話もまとめています。

キューバの二重通貨制度
わたしがキューバを旅した2018年当時、キューバには2種類の通貨がありました。
- CUC:主に観光客用
観光客が利用するレストラン、ホテル、タクシー、ツアー代金の支払いに - CUP:主にキューバ人用
地元の人が利用するレストランや市場での支払いに
レートは、1USD(米ドル)=1CUC=24CUP≒100円でした。
社会主義国であるキューバの人たちと、日本人などの観光客とでは、収入も金銭感覚もまったく異なります。
CUCだけで旅をしていると、キューバの物価を特別安いと感じることはありません。ところが、CUPも取り入れて旅をすると「キューバって安いな」と感じます。
例えば。CUPを使って、地元の人たちが集まるお店に行くと、コーヒーは1杯たった5円、ラム酒は1杯40円でした。
夕食後だというのに小腹がすいた。ローカルなお店に行き、15CUPでチーズピザをゲット。
CUPが使える店(観光客ではなく地元の人を対象とした店)、いまのところ100%当たり。— 海外バンライフの記録🚙 (@cym_diary) October 24, 2021
ただし。
同じレストランを利用し、同じメニューを注文しても、キューバ人と観光客とでは請求額が異なることがあります。CUCとCUPどちらも扱う店もありますが、どちらか片方しか受け取らない店もあります。
地元の人たちと同じように扱ってほしい場合(サービス、金額ともに)は、事前に確認すると確実でした。
「CUC/CUPの違いだけで、換算してみると結局同じ額を請求されていた」というケースもありますが、「観光客だから」という理由で高めの価格設定されることも多々ありました。
地元の人が集まるお店で朝ごはん。コーヒー、サンドイッチを注文。店内のメニューを見て計算したら37CUPだったけど、お会計のとき4CUCって言われる。
あ、観光客用の金額ってことね。そういう店もあるのね。素直に4CUC支払う。こういうときは値段より、ローカルな体験ができたってことが大事。 pic.twitter.com/FC5BwPKktk— 海外バンライフの記録🚙 (@cym_diary) October 25, 2021
キューバで両替
1. 空港
キューバ到着直後、「とりあえず必要な金額を」と空港で両替をしました。キューバは、クレジットカードが使えないお店も多いので、ある程度の現金を用意しておくことは必須です。
米ドルからキューバ通貨への両替には、10%の手数料がかかるので、ユーロ紙幣を使うことにしました。

まず、200ユーロを222.15CUCに両替し、そのうち20CUCを480CUPに変えました。
事前の情報で「CUPに両替しすぎても使いきれない」と聞いていました。そこで、20CUC(約2,000円)分だけ替えることにしました。
2. 銀行
ハバナでもトリニダでも、銀行ATMでお金をおろすことができました。
トリニダの銀行では、270CUCおろしました。
【レシートより両替の記録】
Total to debit:USD 278.10
Exchange rate::1.030000
ちなみに、月曜日の朝に銀行を訪れたら大混雑でした。
CUPが使える場所に行ってみた
Bar la Luna|トリニダの超ローカルなバー
CUPを手に入れてキューバを旅する目的は、ここで果たせたといっても過言ではありません。
CUPを使うことで、お得にモノを購入できることはもちろん嬉しいですが。それよりも、キューバに実際住む人たちと交流する手段として、CUPを扱うレストランやバーに行ってみたかったのです。環境が目まぐるしく変わり続けるキューバに住む人たちが、どういう生活をしているのか、どういう思いを持っているのか、個人的に興味津々で。ラムを頂きながら、店のオーナーや常連さんと30分以上話しこみました。本当にいい時間でした。
ちなみに、お店の名前に”Bar”と入りますが、お酒だけでなく、クッキーや葉巻も置いています。地元の子どもたちも出入りします。

店長のラファエロさんとおしゃべり。
最初に20CUP見せたら、クッキー6枚と、キャラメル2枚くれた。じゅうぶん安いけど、これはまだ観光客用の値段設定ってわかる。初対面だし当然だ。
ちなみに、日本より物価の安い国で「とにかく安いものをゲットしたい」と思っているわけでは決してない。— 海外バンライフの記録🚙 (@cym_diary) October 21, 2021

地元のおじちゃんも加わって、さらにおしゃべり。
だんだん仲良くなってきて、気がついたらラムが10CUPで出てきた。
あと「キューバといえば」の葉巻を5CUPで購入。吸い方がわからなかったけど、おじちゃんが見本を見せてくれる。煙を肺の中に入れないのがキューバ流、とのこと。— 海外バンライフの記録🚙 (@cym_diary) October 21, 2021
昨日長居したお店を再び訪れたら、顔を覚えてくれてた。
ラム2杯 各10CUP
葉巻 5CUP
チョコレート 12CUP
クッキー 15CUP を購入。
相変わらず常連さんだらけで、今日も賑わってる。— 海外バンライフの記録🚙 (@cym_diary) October 22, 2021
El Italiano|ハバナ旧市街にあるピザが食べられる店

El Italianoは、ハバナの旧市街にあります。ピザやジュースなどの軽食を販売しています。基本的にCUPで支払いをする、地元の人たちに人気のお店です。店員さんがとてもフレンドリーでした。
キューバ旅の最終日に立ち寄ったら、キューバ通貨を全部使い切れるように、CUCとCUPを混ぜて受け取ってくれました。そして、最後にどうしても余った4CUPを使い切るため、本来5CUPのジュースを4CUP分だけ注いでくれました。
朝ジュースを飲んだお店で夕食。
ピザ(ハワイアン・中サイズ)25CUP
水(大)25CUP/本
ジュース 4CUP分「明日キューバ発つんだ」って話したら、キューバ通貨を使い切れるように、CUCとCUPを混ぜて受け取ってくれた。
このお店の換算式:1CUC=25CUP pic.twitter.com/hFa8sQcD95— 海外バンライフの記録🚙 (@cym_diary) October 25, 2021

【参考】作者が現地を訪れた時期
- 2018年10月下旬
- 当記事の情報は、基本的に滞在時点のものです。