※パンデミックの影響で、ツアー内容が大幅に変更されました。
そのため2022年3月20日に、記事の修正・加筆をしております。
ツアーの催行時間・料金など、最新情報を載せています。
※今後もこまめに最新情報をチェックしていきますが、追いつかない部分もあると思います。ご了承ください。
マーブル模様の地層と、そこに注ぎ込む太陽光が創り出す、アメリカの絶景スポットAntelope Canyon(アンテロープキャニオン)。
アンテロープキャニオンはNavajo Nation(ナバホ族の居留地)にあり、観光地部分もナバホ族によって管理されています。国立公園ではありません。
アンテロープキャニオンで観光客がアクセスできるのは
- Upper Antelope Canyon(アッパー・アンテロープキャニオン)
- Lower Antelope Canyon(ロウワー・アンテロープキャニオン)
- Canyon X(キャニオン・エックス)
の3ヶ所です。
【アンテロープキャニオンの入口で入園料を支払ったら、3ヶ所とも自由に見てまわれる】というわけではありません。それぞれのツアーに申し込む必要があります。
それぞれの地形も、光の入り方も、内部のマーブル模様も違うとなると、全部行きたくなるところですが、ツアー代金や所要時間を考えると、なかなか難しいことも・・・。
この記事では、3ヶ所それぞれの特徴を比較して紹介します。行きたい場所を選ぶ参考になれば幸いです。
【最新情報】2022年のツアー催行状況
2020年以降、アンテロープキャニオンではすべてのツアーが中止されています。個人で訪れることも禁止されています。(2021年6月までの話)
2021年7月より、アンテロープキャニオンツアーが再開されました。
- 一度に受け入れる人数を、従来より減らしている
- パンデミック以前と比べると、ツアー代金はひとり20ドルほど値上がり
- パンデミック以前と比べて、早朝・夕方のツアーが減った
- マスクの着用必須
- 事前のオンラインチケット購入は必須ではない(当日空きがあれば入れるシステム)
アッパー/ロウワー/エックスの特徴の違いと選び方
Upper Antelope Canyon(アッパー・アンテロープキャニオン)
頭上から太陽光がまっすぐ差し込んでくる光景を見たい場合には、アッパーがおすすめです。
しかし、真上から光が差し込んでくるのは、夏季の正午前後のみなので、競争率がとても高く、当日になるとツアーの空きがないことも多いです。アッパーで光のビームを見ることが目的の場合には、事前にオンライン予約しておくと安心です。
ちなみに、夏季の正午前後でなくても、快晴の日であればかなりきれいな写真が撮れます。逆に曇りの日だと、アッパーの内部はかなり暗くなります。

ツアーに参加すると、まずは車に10分ほど乗り、渓谷入口に到着します。
岩の切れ目から歩いて中に入りますが、アッパーは渓谷部分が地上にあり、内部もほぼ平坦なため、終始歩きやすいのが特徴です。そのため、訪れる人の数も多く、3ヶ所の渓谷の中で最も混雑します。
ルートとしては、渓谷内部を往復し、最初に車を停めた場所まで戻ってきます。そのため、タイミングによっては、前からも後ろからも別のツアーグループが来て、一時的に混雑することがあります。
Lower Antelope Canyon(ロウワー・アンテロープキャニオン)
以前、ロウワーは、ツアーに参加しなくとも、個人で自由に観光することができましたが、現在ではツアー参加が必須となっています。
渓谷入口に着いたら、まずは階段で下へ下へとおりていきます。ロウワー内部には、段差があったり、狭くなったりしている部分があり、アッパーに比べると足元が悪いです。しかし、そのぶん冒険要素が増します。

アッパーに比べると、ロウワーのほうが渓谷上部が広く開いています。つまり、外部の光をより取り込みやすいのはロウワーです。曇り空の日は、ロウワーを選ぶほうが、内部のマーブル模様をしっかり見ることができます。
ロウワー内部は一方通行です。そのため、前から別のグループが歩いてくることはありません。映り込みのない写真を撮るのは、アッパーより簡単でした。
Canyon X(キャニオン・エックス)
もともと、アンテロープキャニオンで観光客に公開されている場所は、上で紹介したアッパーとロウワーの2ヶ所だけだったのですが、近年の観光客の増加により、もう1ヶ所キャニオン・エックスにもアクセスできるようになりました。
エックスでも、一定の条件を満たせば、光のビームを見ることができます。
まだあまり知られておらず、他のふたつに比べると
- まだ観光客が少ないこと
- ツアーの予約をとりやすいこと
- ゆっくり写真を撮れること
がメリットです。
アッパーとロウワーを扱うツアー会社は、それぞれ複数あるのに対して、エックスに行くツアー会社はまだひとつしかありません。
ツアーに参加すると、まずは車に10分ほど乗り、そこからさらに坂道を10〜15分ほど歩いて渓谷入口まで移動します。車をおりてすぐ渓谷入口に到着するアッパーに比べると、渓谷へのアクセスが少し大変です。しかし、中に入ってしまえば、ロウワーのように階段をのぼりおりする必要はありません。
エックスでは、アッパー同様、渓谷内部を往復し、最初に車を停めた場所まで戻ってきます。しかし、アッパーと比べると、圧倒的に観光客数が少ないため、映り込みのない写真を撮るのは簡単です。
ツアー会社の比較|催行時間・所要時間・料金
アンテロープキャニオンでは、近年の観光客激増の影響もあってか、ここ数年でツアー代金が値上がりしています。しかも、今後もさらに値上がりする可能性があると言われています。正確な料金に関しては、各社公式サイトを確認してください。
当日ツアーに空きがあれば、現地で申し込むことができます。ただし、現地申し込みの場合は、現金払いになります。
人気の時間帯(11:00〜13:00)や、人気の時期(夏季)、特に週末やアメリカの祝日は大変混雑しやすいため、事前に各ツアー会社の公式サイトから予約しておくことを強くおすすめします。
アンテロープキャニオンでは、ツアー代金とは別に、
各社公式サイトのツアー代金は、この
ことが多いです。含めていない場合は、その旨が書いてあります。この記事でのツアー代金は、すべて
Upper Antelope Canyon(アッパー・アンテロープキャニオン)
アッパーに行くツアーを扱う会社は現在4社あります。
ツアーの内容はおおむね同じで、訪れるスポットも同じです。
ただ、ツアー代金やキャンセルポリシーは、ツアー会社によって異なります。
また、ツアーデスクから渓谷までの距離にも差があります。距離があると、そのぶん長い時間、車で移動することになります。
Antelope Canyon Navajo Tours
- ツアー催行時間は、7:30〜13:45(だいたい2時間おきに出発)
- 所要時間:約1時間半
- 料金:100ドル(光のビームが差し込む時間帯は割増料金:120ドル)
- ツアーデスクが、渓谷から比較的近い場所にあり、アッパー入口まで移動する車に乗る時間が短い
- ツアー開始の1時間前には現地に到着し、チェックインする必要あり
- オンラインで事前予約したとしても、支払いは現地で現金払い
トップページ|Antelope Canyon Navajo Tours公式サイト
Antelope Slot Canyon Tours
- ツアー催行時間は、8:15〜14:30(だいたい2時間おきに出発)
- 所要時間:約1時間半
- 料金:12歳以上 95ドル/6〜11歳 90ドル(光のビームが差し込む時間帯の割増料金廃止)
- 6歳未満はツアー参加不可
6:30出発と17:00出発だと、割引が入って、13歳以上 63ドル/6〜12歳 53ドル※この時間のツアーは現在催行なし
- その他、ツアーの種類が豊富
- ツアー開始の30分前には現地に到着し、チェックインする必要あり
- 公式サイトからオンライン予約する場合、入園料の支払いに加えて手数料がかかる
トップページ|Antelope Slot Canyon Tours公式サイト
Antelope Canyon Tours
- ツアー催行時間は、7:50〜14:00(だいたい2時間おきに出発)
- 所要時間:約1時間半
- 料金:8歳以上 82ドル/0〜7歳 72ドル(光のビームが差し込む時間帯の割増料金廃止)
7:00出発のツアーは春夏のみ催行(以前の話)- 公式サイトからオンライン予約する場合、入園料の支払いに加えて手数料がかかる
トップページ|Antelope Canyon Tours公式サイト
Adventurous Antelope Canyon Tours
- ツアー催行時間は、9:00〜15:15(だいたい2時間おきに出発)
- 所要時間:約1時間半
- 料金:8歳以上 102ドル(光のビームが差し込む時間帯は割増料金:112ドル)
- 8歳未満はツアー参加不可
- ツアーデスクが、渓谷から比較的近い場所にあり、アッパー入口まで移動する車に乗る時間が短い
トップページ|Adventurous Antelope Canyon Tours公式サイト
Lower Antelope Canyon(ロウワー・アンテロープキャニオン)
ロウワーに行くツアーを扱う会社は現在2社あります。
2社とも同料金で、訪れるスポットも同じです。アッパーと比べると、ツアー会社間の違いがほぼありません。
Ken’s Tours
- ツアー催行時間は、7:00〜17:00(だいたい30分おきに出発)
- 所要時間:約1時間
- 料金:13歳以上 58ドル/8〜12歳 38ドル/4〜7歳 30ドル/0〜3歳 無料
上記金額に6%のNavajo Sales Taxがかかる - 0〜3歳は無料だが、予約時に人数を伝える必要あり
- 公式サイトからオンライン予約する場合、入園料の支払いに加えて手数料がかかる
Dixie’s Lower Antelope Canyon Tours
- ツアー催行時間は、7:15〜16:45(だいたい30分おきに出発)
- 所要時間:約1時間
- 料金:13歳以上 58ドル/8〜12歳 38ドル/4〜7歳 30ドル/0〜3歳 無料
上記金額に2.2%のProcessing Feeがかかる - 0〜3歳は無料だが、予約時に人数を伝える必要あり
- 公式サイトからオンライン予約する場合、入園料の支払いに加えて手数料がかかる
トップページ|Dixie’s Lower Antelope Canyon Tours公式サイト
Canyon X(キャニオン・エックス)
エックスに行くツアーを扱う会社は現在1社のみです。
Taadidiin Tours
- ツアー催行時間は、8:30〜15:30(だいたい40分おきに出発)
- 所要時間:約1時間半
- 料金:18歳以上 47.62ドル/8〜17歳 38.19ドル/0〜7歳 30.19ドル
- ツアー料金は高くなるが、3時間のフォトツアーがある
- フォトツアーでは、他の多くのツアーで禁止されている三脚の持ち込みが可能

【参考】筆者が現地を訪れた時期
- アッパー:2016年7月下旬
- ロウワー:2018年9月下旬
- 当記事の情報は、基本的に滞在時点のものです。後日変更に気がついた場合は、都度修正していますが、最新情報は公式サイトなどをご確認ください。