この記事では、派遣薬剤師として働くメリットを6つ挙げます。
特に、「派遣薬剤師」と「旅好き」の相性は抜群です。
海外で出会う留学生や旅人の中には、「派遣薬剤師でお金を貯めた」という人がちょこちょこいます。「効率良くお金を稼げて、時間の融通が利きやすい」ことをメリットに感じ、派遣薬剤師という働き方を選んでいます。
長期間海外に行く以外にも、
- 週3〜4日派遣薬剤師として働きながら、連休を使ってちょこちょこ旅をする
- 数ヶ月〜1年単位で職場を変えながら、全国を暮らすように旅する
など。
旅のスタイルは様々ですが、派遣薬剤師ならこのようなライフスタイルを実現することも可能です。
派遣薬剤師メリット① 高時給
派遣薬剤師の時給は、アルバイトやパートより高く設定されていることが多く、短期間で効率よく稼ぐことができます。
正社員 | 2,300円〜2,700円(時給換算) |
アルバイト・パート | 1,800円〜2,500円(時給) |
派遣薬剤師 | 2,500円〜4,500円(時給) |
上の表はあくまで目安ですが、派遣薬剤師の時給はかなり高額です。
派遣薬剤師が高時給な理由は、そこに需要があるからです。
- 職員の病気・ケガ
- 職員の妊娠
- 急な業務量増加
など。
職場では、思いがけず人手が不足することがあります。
慢性的な人手不足なら、正社員やアルバイトを雇いたいのが経営者側の本音です。しかし、期間限定や緊急事態なら、派遣薬剤師への需要が高まります。
「正社員が育休を取得するので、欠員の出る1年間だけ働いてほしい」という求人があります。もともと働いていた方が、育休を終えたら現場に戻ってくることを想定しています。
家族の異動による急な引っ越しなど、思いがけない退職で、急な欠員が出ることがあります。正社員が決まるまで派遣薬剤師でつなぐというケースもあります。
つまり、今!まさに今、働ける薬剤師がほしいのです。緊急性が高いのです。「時給を多めに支払ってもいいから来てほしい」という状況です。
【月収のイメージ】
例)時給3,000円 / 1日8時間 / 月20日勤務
3,000×8×20=480,000円
派遣薬剤師の時給を年収に換算すると、正社員を超えることさえあります。
ちなみに。派遣薬剤師は時間単位の契約なので、サービス残業はありません。たとえ勤務時間が超過しても、残業代はきちんと支払われます。
派遣薬剤師の時給は、派遣先によって大きく差があります。
交通の便が悪い地域や離島、薬学部のない県では時給が高い傾向にあります。条件によっては住宅付きの求人もあるので、お金を貯めたい人には最適です。
逆に都市部(人口の多い地域)では、時給が安くなる傾向があります。時給を引き上げなくても、働き手が見つかりやすいからです。
地域ごとの時給の相場を調べるには、転職エージェント(派遣会社)のWebサイトを利用するのが便利です。自宅近くや、希望するエリアの求人を、お手軽に調べることができます。
派遣薬剤師メリット② 自由度が高い
派遣薬剤師と正社員を比較すると、派遣薬剤師のほうが圧倒的に働き方の自由度が高いです。
今の自分のライフスタイルに合わせて、働く時間や期間を選ぶことができます。
など、それぞれの状況に合わせて働くことができます。
なぜそれが成り立つのか。
それは「期間限定で働いてほしい」「週3日だけ来てほしい」という病院・薬局が、実際に存在するからです。
そして、
- 1日あたりの勤務時間
- 週あたりの勤務日数
- 勤務期間
など、あらかじめ決めてから勤務がスタートのもメリットです。きちんと契約を結ぶ形になるので、勤務開始後にずるずると条件が変わっていく心配は要りません。
そのため、自分の時間を確保しやすいのがメリットです。
派遣会社に登録後、担当者さんに勤務条件の希望を伝えると、希望を満たした職場を提案していただけます。
条件にぴったり合う職場が見つからない場合は、譲歩できる条件を考えます。
譲歩できない場合は、担当者さんと相談しましょう。派遣先の病院・薬局は「今どうしても薬剤師がほしい!」という状況なので、多少の融通が利くこともあります。
需要のある職場に期間限定で派遣されるからこそ、勤務開始後に
と言い出すほうが、よほど迷惑がかかります。
どうしても譲れない条件は妥協せず、根気強く勤務先を探すのがいいでしょう。
理想の職場に出会うためには、派遣会社選びがとても大切です。
派遣薬剤師メリット③ プライベートとのバランスをとりやすい
派遣薬剤師は、基本的に残業しません。時給も高いので、不必要に残業することは求められていません。
投薬などその場で完結する業務を任されることが多く、タイムカードを切ったあとに追加業務が発生することも原則ありません。
そのため、仕事とプライベートの区切りはつけやすいです。
また「毎週水曜日を休みたい」といった正社員だと叶いにくい希望が通りやすいのも、派遣薬剤師の特徴です。決まった曜日に習い事をしたり、家族との用事を入れたり、プライベート重視で働くことができます。
ちなみに、
- 勤務時間は18時まで
- 毎週水曜日は休み
などの希望を、派遣先の薬局長や管理薬剤師に直接交渉する必要はありません。あらかじめ派遣会社に伝えておけば、就業開始前に交渉していただけます。こちらの希望を承諾していただいてから、勤務をスタートさせることができます。
派遣薬剤師メリット④ 視野が広がる
派遣薬剤師として働くということは、期限付きということです。ひとつの契約が終わったら、別の職場へ移ります。
結果的に、さまざまな職場を見ることになります。
処方内容、採用薬、人間関係、分包機、レセコン、すべてがコロっと変わります。
環境の変化を好まない人にとっては、なかなかのストレスでしょう。
逆に、ずっと同じ環境に身を置くとだんだん飽きてしまう人、新しい経験にわくわくできる人にとっては、大きなメリットとなるでしょう。
多くの経験を積むことは、薬剤師としての視野も広がります。
派遣薬剤師という働き方を通して、「自分にとってのいい職場」がはっきりすることもあります。
実際に経験してみて、初めて
など、実感するものです。
「最終的には正社員として働きたい」という希望があったとしても、派遣薬剤師としての経験はきっと役に立ちます。
派遣薬剤師メリット⑤ 職場の悩みを割り切りやすい
誰しも仕事をしていれば、多かれ少なかれ不満やストレスが出てきます。
同僚との人間関係、門前との関係、勤務時間、謎の職場ルール…
と辛くなってしまうこともあるでしょう。
でも、
と割り切れてしまうのは、派遣薬剤師のいいところです。
派遣先から「契約を延長してほしい」と言われても、気が進まなければ、契約更新をしなければいいのです。正社員よりもお手軽に、職場を変更することができます。
派遣薬剤師メリット⑥ 派遣会社・契約に守られる
勤務先と自身の間に、派遣会社という第三者が入ることでさまざまなメリットがあります。
派遣先との勤務条件のすり合わせを、派遣会社の担当の方が行ってくれます。
時給や出勤日数の希望などを、上司に直接交渉するのが苦手な人にとっては、心が楽になる仕組みです。
勤務開始後になにか困ったことが発生したら、派遣会社の担当の方に相談することができます。これはとても心強いです。
派遣薬剤師として勤務する前には契約書を交わします。口約束と違い、勤務条件もしっかり守ってもらえます。
もちろん、派遣薬剤師として働く自分自身も、契約内容を守るよう努めることが大切です。