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The Waveザ・ウェーブトレッキングの準備と当日|抽選に当たったら

The Waveザ・ウェーブトレッキングの準備と当日|抽選に当たったら
※本ページにはプロモーションが含まれます

美しいマーブル模様が一面に広がるThe Wave(ザ・ウェーブ)

2003年に発見された比較的新しいスポットであるにも関わらず、テレビ番組や絶景本に何度もとりあげられ、旅人界隈での知名度は抜群です。

しかしThe Waveは、誰でも簡単に見られるわけではありません。

繊細なマーブル模様を守るため、1日に64人(※以前は20人)しか入ることが許可されていません。

さらに、あの絶景を見るには、往復10キロの道なき道を歩く必要があります。

そんな【限定】【冒険】という、旅人心をくすぐる要素もあって、The Waveは【憧れの秘境の地】として位置づけられています。死ぬまでに行ってみたい場所として、The Waveを挙げる人も多くいます。

The Waveは、ユタ州とアリゾナ州にまたがるVermilion Cliffs National Monument(バーミリオンクリフ国定公園)の中の、Coyote Buttes North(コヨーテビュート・ノース)というエリアにあります。日本語のサイトや本では、The Waveと表記することがほとんどですが、現地ではCoyote Buttes Northと書いてあることもあります。

Coyote Buttes North Lotteryと書いてあれば、The Wave許可証の抽選のことです。

〈この記事でわかること〉

  • The Wave(ザ・ウェーブ)当選後の流れ・準備
  • The Wave(ザ・ウェーブ)トレッキング当日の過ごし方
  • The Wave(ザ・ウェーブ)を訪れる前に知っておきたいこと

The Wave 許可証を得るための抽選

The Waveの許可証を手にいれるには、抽選に参加する必要があります。抽選の方法は、2通りあります。申込から結果発表まですべてオンラインで行われます。

直前抽選(2日前抽選)

  • カナーブ(アメリカ, ユタ州)周辺で申込手続き ※携帯・タブレットの位置情報利用
  • 申込日:2日前
  • 当選発表日:2日前
  • 抽選参加費用:9ドル
  • 当選人数・グループ:16人(or 4グループ)

事前抽選(4ヶ月前抽選)

  • インターネット環境さえあれば、世界中どこからでも参加可能
  • 申込日:4ヶ月前
  • 当選発表日:申込手続きの翌月1日
  • 抽選参加費用:9ドル
  • 当選人数・グループ:48人(12グループ)

The Waveの抽選に関しては、別記事に詳しくまとめました。2022年3月15日にシステムが大幅に変更されました。下の記事には最新情報を反映しています。

最新版!The Waveザ・ウェーブ抽選徹底解説|参加方法・手順・注意点
2022年3月最新版!The Waveザ・ウェーブ抽選徹底解説|参加方法・手順・注意点The Wave(ザ・ウェーブ)では2022年3月に抽選システムが大幅変更になりました。この記事では、抽選の参加方法・手順、注意点など、事前に知っておきたいことを詳しくまとめました。...

【準備編】The Wave に行く日の服装・持ち物・車

The Waveのあの絶景を見るためには、往復10キロを歩く必要があります。

大切なのは熱中症対策紫外線対策です。夏場は最高気温が40度近くに達します。トレイルにはほとんど日陰がありません。

服装

  • スニーカーかトレッキングシューズ
  • 帽子
  • サングラス
  • 日焼け対策の羽織もの
  • 防寒着(冬は必須。夏でも、遭難対策として持っていくとよい。)

持ち物

  • 許可証(当選後に受け取る)
  • 地図(当選後に受け取る)
  • 政府発行ID(パスポート
  • 水(ひとりあたり4リットル持っていくことが推奨される)
  • 携帯電話(当選後にもらう地図だけで不安な場合は、Google Mapsのオフラインマップを設定しておく)
  • 昼ごはん(夏場は暑いので、腐りやすいものは避ける)
    ※The Waveトレイルエリアは飲食可(もちろんゴミは持ち帰る)
  • お菓子、非常食
  • 日焼けどめ
  • カメラ

許可証はふたつに切り離します。【Parking Tag】と書いてあるほうが車用です。The Waveに滞在する間、駐車場に停めた車のダッシュボードに、外から見えるように置きます。

許可証のもう片方は、The Waveに行くとき、バックパックにつけて携帯する必要があります。トレイル中にレンジャー(自然保護官)から見せるよう指示されたら、政府発行ID(パスポート)と一緒に提示します。許可証を携帯していなかったり、氏名が一致しなかったりすると、罰金を科せられる可能性があります。

そもそも許可証を得ていないのに、The Waveに行く行為はもちろん禁止されています。The Waveのどの部分で捕まるか、どういう形で捕まるかによって金額は変わるそうですが、ひとりあたり5,000ドル以上(50万円以上)の罰金が科せられます。悪質な場合は、とても高額になるそうです。罰金だけでなく、刑務所に送られる場合もあります。

地図には、写真つきで、トレイルの詳しい情報が載っています。迷わないように、目印となる通過点が丁寧に説明されています。通過点の座標も載っているので、これを参考にGPSを設定することもできます。

The Waveの駐車場まで行く車は、4WDで車高があることが推奨されています。

その理由は、The Wave駐車場に着く直前に15キロほどの未舗装の道があるためです。雨が降ると、この道がぬかるんだり、川が出現したりします。

過去にこの未舗装の道で、車が動けなくなったことがあるそうです。アメリカでレスキューを呼ぶと高額請求されるので、それは避けたいところです。

と言っておきながら、わたしは2WD(SIENNA, トヨタ)で行きました。

これには理由があって、もともとSIENNAで車中泊しながらアメリカを旅していたからです。The Waveのために1日だけ4WDの車を借りることも検討しましたが、晴天続きだったので、そのままSIENNAで行きました。

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【本番】The Wave トレッキング当日の流れ

2018年9月下旬に、実際The Waveに行ったときの様子を紹介します。

The Wave Trail
スタート地点:Wire Pass Trailhead
ゴール地点:The Wave
距離:約10km(往復)
高低差:約300m
総所要時間:5〜6時間
難易度:中
駐車場:あり(無料)

7:00 Kanab(カナーブ)を車で出発

カナーブにあるキャンプ場を午前7時頃に出発し、The Waveに向かいます。

カナーブからThe Waveの駐車場までは、The Waveの北側の道(89号線)からアクセスする人が多いです。舗装された道路を約60キロ、未舗装の道を約15キロ走ります。所要時間は1時間半ほどです。

未舗装の道は、所々デコボコしています。天候の悪い日や、その翌日などは、この部分が通りにくくなります。状況によっては、通行止めになることもあります。

8:30 The Wave 駐車場到着

ザウェーブトレッキングの出発地点となる駐車場

The Waveへの出発点となるWire Pass Trailheadには駐車場があります。駐車代は無料です。

車のダッシュボードに【Parking Tag】と書かれたほうの許可証を置いておくのを忘れずに。

8:45 トレッキング開始

トレッキング開始前に、駐車場に設置してある用紙に、グループの代表者氏名、車種、グループの人数、許可証番号などを記入します。登山届のようなものです。

ザウェーブトレッキング開始前に記入する ザウェーブトレッキング開始前に記入する

The Wave駐車場から絶景ポイントまでは、片道4.8キロ、往復約10キロの道のりです。時間にすると、片道約2時間です。

歩く部分は遊歩道のように整備されているわけではありません。自然の中を歩きます。滑りやすい部分もあります。

トレイル上に標識などは設置されていません。もらった地図を頼りに歩きます。

トレイル上にトイレはありません。

10:15 見どころに到着

ザウェーブの絶景

ここが一番有名なスポットです。The Waveがテレビや本で取り上げられるときは、たいていここから撮った写真が使われます。

ザウェーブの一番有名な絶景スポット

さらに奥に進んでも、まだマーブル模様の景色が広がっています。

ザウェーブの絶景

ランチをとったり、写真を撮ったりして、2時間ほど満喫しました。

The Waveを去るのは名残惜しくて、もっと滞在していたかったのですが、なんせ暑い。9月下旬とは思えない暑さのため、帰る体力のあるうちにThe Waveをあとにします。

12:30 帰路につく

The Waveのトレイルについて、声を大にして言いたいのは、あの一番有名な場所だけが絶景スポットではないということです。

ザウェーブの絶景

目的地を去ったあとにも、異世界な空間が一面に広がっています。

ザウェーブの絶景

数歩進んでは写真を撮って、うしろを振り返っては写真を撮っての繰り返しでなかなか前に進みません。

往路はThe Wave目指して一直線に進んだため、1時間半しかかかりませんでしたが、復路は3時間かかりました。

15:30 駐車場に到着

トレッキング開始前に記入した用紙に、無事帰ったことを記して、The Waveのトレイルは終了です。お疲れさまでした。

The Waveを訪れる前に知っておきたいこと

The Wave 写真撮影には、正午前後がベスト

The Waveの一番有名な場所は、周辺の岩が高く盛り上がっています。そのため、太陽の位置が低い時間帯だと、影によってマーブル模様が暗くなってしまいます。

これを避けるには、太陽が高い位置にある正午前後に、The Waveに滞在する必要があります。

気候が穏やかな時期は、シンプルに、到着したい時刻の2〜3時間前に出発するのがいいと思います。夏場は、熱中症予防の観点から、もう少し早く出発するのがおすすめです。午前9〜10時頃にはすでに気温が高く、片道5キロの道を歩くには、体力が必要です。夏場なら、【涼しいうちに歩いておいて、The Waveで太陽が真上に来るのを待つ】ように計画を立てると、体への負担が軽くなります。

The Wave 許可証は日付指定である

許可証は、指定された日以外は使えません。

逆に言うと、許可証に書かれた日なら、何時にトレイルに入っても構いません。何時間滞在しても構いません。夜のThe Waveに行って、星空を楽しむ人もいます。トレイルにライトなどはないので、きちんとした装備とトレッキングスキルは必須ですが。

The Waveで一晩キャンプすることは原則禁止です。The Waveへの許可証を持っているだけでは、キャンプは認められていません。

The Wave で迷わないコツ

The Waveでは、肝心の目的地までたどり着けないケースが発生しています。途中で道に迷う人もいます。

帰り道がわからなくなる遭難事故(死亡事故を含む)も、今までに複数回発生しています。

迷わないコツとしては、当選後にもらう地図と、実際の景色をよく照らし合わせることです。地図には、どちらの方向に進むのか、詳しい説明が載っています。自分の見ている景色と、地図に載っている写真が合わなくなってきたら、合致していたポイントまで戻るのが、安全に進む秘訣です。

The Waveに向かっている最中に時々うしろを振り返るのも、遭難を防ぐいい方法です。同じ場所でも、逆方向から歩いてくるとまったく違う景色に見えることがあります。

まわりの景色を写真に残して、通過ポイントを記録しておくことも役立ちます。これは抽選会場でもらったアドバイスです。

紙の地図だけで不安な場合は、Google Mapsのオフラインマップを使用できるように設定したり、GPSを準備したりするとよいでしょう。

他の観光客はあてにできません。なぜなら、1日に64人しか許可証を持っておらず、なかなか他の人に出会わないからです。

一番の安全策は、ガイドを雇うことですが、実際に雇う人は少ないです。

The Wave トレイルで、ガイドを雇うことは必須ではない

すぐ上に【一番の安全策は、ガイドを雇うこと】と書いたのは、

  • The Waveに確実にたどり着く
  • 遭難事故を避ける

ための、もっとも確実な方法としてです。

体調に不安のある人がグループ内にいる場合や、トレイルのコンディションが悪い日など、必要を感じればガイドを頼むことも視野に入れます。

許可証を受け取るオフィスで、公認ガイドを依頼することができます。

ガイド代はなかなか高額で、申込者ひとりあたり150ドル前後が2018年時点での相場です。

実際、ほとんどのグループはガイドなしでThe Waveに入ります。わたしが当選したときは、4グループ中1グループだけガイドを希望していました。

The Wave(ザ・ウェーブ)の基本情報

名称

The Wave(ザ・ウェーブ)

場所


Google Mapsで見る

Google Maps上でも【The Wave】の場所は明らかになっていますが、許可証なくトレイルすると罰金が科せられます。

アメリカ合衆国
アリゾナ州

アクセス

Kanab(カナーブ)から:車で約1時間


Google Mapsで見る

Page(ペイジ)から:車で約1時間


Google Mapsで見る

入場料

7ドル(=許可証発行料)

【許可証を手に入れるための抽選】
1回あたりの参加費:9ドル

気候とベストシーズン

The Waveの気候的ベストシーズンは5月、6月、9月、10月です。7月や8月ほど暑くなく、トレッキングに適した季節です。人気の時期のため、抽選の競争率は高くなります。

The Waveの当選確率や、当選確率に影響を与える要素など、下の記事に詳しく書いています。

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【参考】筆者が現地を訪れた時期

  • 2018年9月下旬
  • 当記事の情報は、基本的に滞在時点のものです。後日変更に気がついた場合は、都度修正していますが、最新情報は公式サイトなどをご確認ください。

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