Van Gogh Museum(ファン・ゴッホ美術館)は、国立美術館とならぶ、アムステルダムで人気の美術館のひとつです。
オランダ出身のゴッホ作品を多数集めた美術館です。館内で借りられるオーディオガイドの解説がとてもわかりやすく、作品をより深く知ることができます。ゴッホの生活や人間関係、心理状態の変化と、それに伴って起こる作風の変化に注目すると、より理解が深まります。
〈この記事でわかること〉
- ファン・ゴッホ美術館のチケット購入方法・注意点
- ファン・ゴッホ美術館のおすすめ作品
- ファン・ゴッホ美術館を訪れる前に知っておきたいこと
※入館料などの変更点は最新情報に修正済(2023年1月、公式サイト参照)
ファン・ゴッホ美術館の見どころ作品
「ひまわり」
パッと鮮やかな黄色が印象的な「ひまわり」。
ファン・ゴッホ美術館内で一番の人だかりができる作品です。
作品の劣化を防止するため、以前に比べて、照明の影響を受けにくいように展示されています。「破損の怖れがある」との理由で、今後他の美術館には貸し出さないことが決まっています。
ゴッホの「ひまわり」は現時点で世界中に6点残っており(ゴッホは7点製作したが、うち1点は焼失してしまった)、日本だとSOMPO美術館が1点所有しています。
「馬鈴薯を食べる人々」
ゴッホが画家になって、比較的初期の作品です。先に紹介した「ひまわり」とは異なり、この頃は暗いトーンの作品が多かったようです。
ゴッホは、農民をモデルにした絵を何枚も残しています。
「アルルの寝室」
画家になって10年弱が経つ頃、ゴッホは南仏アルルに移り、画家仲間ゴーギャンとの共同生活を始めます。この絵はその時代のゴッホ自身の寝室を描いたものです。
「黄色い家」
南仏アルル時代に、ゴッホ自身が借りた家の外観を描いた絵です。画家初期の頃に比べると、好んで使用する色もだいぶ変わってきています。
「種まく人」
タイトルどおり、種をまく人を描いています。
「ゴッホ自身も、モダンアートの種まきをした。画家本人を投影できる作品としても有名。」という主旨のオーディオガイドの解説が印象に残っています。
「カラスのいる麦畑」
晩年に描かれた作品で、独特の筆使いをはじめ、ゴッホらしい表現が随所にみられます。この作品が完成してすぐ、ゴッホは自らの命を絶っています。
Image Source(画像引用元):見どころ作品|ファン・ゴッホ美術館公式サイト
ファン・ゴッホ美術館を最大限楽しむコツ
オーディオガイドを借りる
館内で、専用アプリが入ったオーディオガイドを借りることができます。各作品の説明だけでなく、ゴッホがどういう人で、どんな人生を歩んだかについても丁寧な解説があります。日本語にも対応しています。
以前は5ユーロでしたが、今は3.50ユーロで借りられます。
【Van Gogh Museum】で検索すると、一般にダウンロードできるアプリも出てきます。ただ個人的には、このアプリをオーディオガイドとして使うのは、内容が不十分だと感じます。
アムステルダム国立美術館の場合は、アプリをオーディオガイド代わりにすることができましたが、ゴッホ美術館ではオーディオガイドを借りるのがおすすめです。
ファン・ゴッホ美術館の基本情報
名称
Van Gogh Museum(ファン・ゴッホ美術館)
場所
住所:Museumplein 6, 1071 DJ Amsterdam
アクセス
トラム(路面電車)
Amsterdam Centraal Station(アムステルダム中央駅)から向かう場合、乗り換え不要
所要時間:約15分
Amsterdam Centraal Station アムステルダム中央駅
トラム2番か5番
約13分
Rijksmuseum駅下車
徒歩
約3分
Rijksmuseum Amsterdam ファン・ゴッホ美術館
アムステルダム国立美術館からは徒歩5分ほどです。
館内のまわり方
本館0階に手荷物を預けられる場所と、オーディオガイドを借りられる場所があるので、必要な方はここからスタートします。
本館と別館がありますが、本館のほうが常設展示で、有名作品はこちらに集まっています。
館内では無料Wi-Fiも利用できます。
また、海外の美術館では、【作品の写真撮影可】のところも多いですが、ここファン・ゴッホ美術館では、フラッシュを使わなくとも、作品の写真撮影禁止です。
そのため、館内にあるレプリカ(パネル)の前が人気写真スポットになっています。
入館料
大人:20ユーロ
学生:10ユーロ
18歳未満:無料
- 「事前のオンラインチケット購入必須」「入館の日時指定必須」のルールあり(2020年以降)
※施設に滞在できる時間に制限はない - 入館料無料の人(18歳以下、すでに入館券を持っている)も人数の申請必須
- チケットの印刷不要、スマホかタブレットでチケット画面を見せればOK!スマホの充電切れなどに備えて、印刷したものを持参しても有効。
- オンラインチケット購入ページは日本語対応。
オンラインチケット購入(日本語)|ファン・ゴッホ美術館公式サイト
オーディオガイド(日本語対応)レンタル
大人:3.50ユーロ
13〜17歳:2ユーロ
開館時間
9:00(10:00)〜17:00(18:00)
日によって開館時間がかなり変則的なので、公式サイトのリンクを貼っておきます。
参考サイト
【参考】筆者が現地を訪れた時期と滞在時間
- 滞在時期:2019年6月中旬
- 滞在時間:オーディオガイドで解説を聞きながらまわって、2時間半くらい
- 当記事の情報は、基本的に滞在時点のものです。後日変更に気がついた場合は、都度修正していますが、最新情報は公式サイトなどをご確認ください。