オランダ旅で、どうしても行ってみたかったチーズ市。わたしは毎週木曜日に開催されているGouda(ゴーダ)のチーズ市に行ってきました。
〈この記事でわかること〉
- ゴーダのチーズ市の見どころ
- ゴーダ以外のオランダチーズ市
- 2023年のチーズ市開催状況・開催日時
- チーズ市を訪れる前に知っておきたいこと
※開催日などの変更点は最新情報に修正済(2023年1月、公式サイト参照)
ゴーダのチーズ市の見どころ
Markt(マルクト広場)で伝統あるチーズ取引の再現を見る
イベントは10:00スタートですが、開始前からたくさんの観光客が集まります。
オランダの伝統的な服&木靴を身につけたお姉さんたちが、試食用のチーズを配ってくれました。
下写真の右側の男性がチーズ生産者役で、左側の男性がチーズ買取業者役です。
お互いの手のひらをパンパンと叩き合いながら、値段交渉をします。
交渉が成立したら、最後は握手です。
購入が決定したチーズは、馬車に乗せられます。
バケツリレー方式で、テンポよくチーズが積まれていきます。
チーズを積み終え、馬車がマーケットを去るところまで再現されています。
会場を仕切るのは、チーズ色の服を着て、チーズ型のマイクを持った司会者です。チーズ市での取引のルールや、当時の話をしてくれます。解説があるので、チーズ市をよく理解することができます。
ちなみに、ここに並べてあるチーズは観光客が触っても問題ありません。持ち上げて写真を撮る人の姿が多く見られました。
イベント開始直後は、配置されたチーズの外側に観光客がずらっと並んでいますが、時間の経過とともに列は崩れていきます。好きな場所で写真を撮り始める人や、チーズ生産者と買取業者のやりとりをもっと近くで見ようと移動する人などさまざまです。だんだん自由に動ける雰囲気になります。
そのため、イベント開始時に列のうしろにいたとしても、あとから見やすい場所に移動できるので心配いりません。
司会者や、オランダの伝統衣装を着たお姉さんと一緒に写真を撮ってもらうこともできます。いい記念になります。
地元の方による歌&演奏もありました。
De Goudse Waag (ハウダ計量所)の中に入る
マルクト広場に位置するハウダ計量所の歴史は古く、17世紀に建てられたものです。かつては、ここにある天秤でチーズを計量していました。
1階は誰でも無料で入場できるようになっており、観光案内所&おみやげ(チーズやポストカード)を購入できるショップになっています。チーズは試食しながら選ぶことができます。
入口近くにある大きな天秤は、かつてチーズの計量に使われていたものです。イベントでは、希望すれば体重を量ってもらえます。
希望者は、下写真の手前に写る台に乗ります。その後、もう片方の台に乗せた重りを調節してくれて、天秤のバランスをとります。
驚くべきはその精度で、わたしの場合は±1kgの誤差なく、体重を言い当てられました。
ちなみに体重は大声で読み上げられるシステムです。「あってる?あってる?」って聞かれました。
計量所の2階と3階は博物館になっています。ひとり4.50ユーロ(4歳以下は無料)です。1階で支払います。
2階では、ゴーダという街について詳しい話を聞けます。ゴーダの名産はチーズだけでなく、パイプや焼き物、タバコも有名だそうです。
上の写真は、チーズ取引の際、チーズの重さをごまかすことのないように使われていた公式な重りです。重りを使って誠実な取引を徹底することで、【商業の場としてのゴーダの信頼】も獲得していったそうです。
3階では、チーズの作り方について学びました。
Google Mapsで見る
住所:Markt 35, 2801 JK Gouda
マルクト広場のまわりにある屋台を見てまわる
チーズ市が開催される日は、チーズだけでなく、野菜やフルーツなどさまざまなお店が並びます。ホットドッグなどの軽食を注文できる店もあります。
もちろんチーズも。計量所のショップと同じく試食できる店が多い印象でした。味を確認してから購入できるのは嬉しいです。
また、必要な分だけカットしてくれる店もあるので、少量ずつ試すことができます。
【ゴーダ発祥】ストロープワッフルを食べる
ストロープワッフル自体は、アムステルダムやロッテルダムなど他の街で食べることも可能ですが、ここゴーダはその発祥の地として知られています。
店舗で食べることもできますが、マーケットへの出店もあります。
焼きたての美味しさは格別です。わたしが購入したのは、ひとつ2ユーロでした。
オランダのチーズ市を訪れる前に知っておきたい
旅のルート上、木曜日ゴーダに行けなくても諦めないで
オランダには他にもチーズ市を開催している場所があります。
国内の【3大チーズ市】開催都市はAlkmaar(アルクマール)、Edam(エダム)、Gouda(ゴーダ)です。
- Alkmaar(アルクマール):毎週金曜日
- Edam(エダム):毎週水曜日
- Gouda(ゴーダ):毎週木曜日
いずれも春〜夏のみの開催です。エダムは特に期間が短いので要注意です。
旅の日程やルートの都合で、どのチーズ市に行くか決めるといいと思います。
「どうしてもここに行きたい!」というチーズ市がある場合は、それを軸に旅プランを練るといいでしょう。
Gouda:オランダ現地の発音は【ゴーダ】じゃなくて【ハウダ】
わざわざ小見出しまで作って伝える必要があるかはわかりませんが。少なくともわたしはこの発音の違いを知らなかったがために、ゴーダに向かう電車の中でしばらくパニックでした。
停車駅の車内放送を何回聞いても、聞こえてくる地名の中に【ゴーダ】がありません。「ゴーダ行きの電車(※ゴーダが終着駅ではない)に乗ったはずなのに。乗り間違えてしまったのか。」と不安になりました。
最終的に【ハウダ】が【ゴーダ】に結びついたときは笑えましたが、案外ピンとこないものでした。
ゴーダのチーズ市の基本情報
名称
Gouda Cheese Market(ゴーダのチーズ市、ゴーダのチーズマーケット)
場所
住所:Markt 35, 2801 JK Gauda
アクセス
ゴーダ駅から:徒歩約10分
オランダの他の主要都市からは、電車1本でアクセスできます。アムステルダムやロッテルダムを拠点とし、日帰りでゴーダに出かけることもできます。また、他の都市と組み合わせて、半日だけゴーダで過ごすプランも可能です。
アムステルダムから:電車で約60分
ロッテルダムから:電車で約20分
デン・ハーグから:電車で約20分
各都市とゴーダ間の移動はオランダ鉄道(NS)が便利です。利用方法などは別記事に詳しくまとめてあります。
チーズ市入場料
無料
ゲートや仕切りなどもなく、好きなように見てまわれる
チーズ市開催日時
毎週木曜日 10:00〜12:30
4〜8月のみ
2020年は、再開のお知らせがあるまで休止
2021年の開催予定期間は、4月1日〜8月26日(ただし、5/13は除く)
→2021年も中止が決定(2021年6月時点)
2023年は4月6日〜8月31日まで開催される予定です。
滞在時間
イベント開始前の9:40頃到着→3時間ほど滞在
午後はゴーダをさらに散策&観光するもよし、他の都市で楽しむもよし。オランダの比較的近い2都市を選べば、1日で両方観光することも可能です。
参考サイト
【参考】筆者が訪れた時期と滞在時間
- 滞在時期:2019年6月中旬
- 滞在時間:半日
- 当記事の情報は、基本的に滞在時点のものです。後日変更に気がついた場合は、都度修正していますが、最新情報は公式サイトなどをご確認ください。